『2016.7.29 ドラマー祭り Vol.1 - レポ』

金曜日は、梅田のいんたーぷれい8さんにて、企画「ドラマー祭りVol.1」でございました。

40数名の方々に来ていただき超満員。

立ち見の方も大勢で申し訳ございません。

 

もともとドラムのちょくさんと飲んでいるときに出てきたアイデア。

おんなじ曲を、まわりのメンバーは共通で、ドラムだけ変えてやっていったらおもろいんちゃうん、という企画。

 

素晴らしいドラマーが6人集結し、大成功でした!

で、アイデアはよかったんだけど、それをやる「まわりのメンバー」は超大変ということがよくわかりました。。。

サックス藤井泰宏
サックス藤井泰宏
ピアノ小浜早佑梨
ピアノ小浜早佑梨
ベース飛高聡
ベース飛高聡

1st Stage

1st Stageのドラマー出場順は、くじ引きにて。

 

 

 

お題は「Summer Time」

前に立って自己紹介の後、曲の雰囲気、構成をオンマイクでメンバーに伝える、というルール。

1人めはこの企画のために東京からお越しいただいた、ハチの古参ドラマー岩渕さん。

 

フリージャズ全盛時代のセッションでならしたドラマーだけに、イントロから当然フリーです系。

 

いきなりハイレベルで会場に緊張感が走ります。

2人めのこの企画のためにドイツからお越しいただいた(それは嘘か)福盛さん。

 

コードアレンジした譜面をご持参くださいました。

ベースが4分音符でちょっとアクのあるラインをループする中でドラムが倍で感じて叩く、という感じのもの。

 

途中、ピアノとドラムの絡みが抜群の瞬間あり、大喝采!


3人めは、バップ系のライブや、Crusadersカバーバンドでもお世話になっている、名手東野さん。

 

4beatでくるやろなぁ、と思ったら、意表をついて、ラテン系のリズムでした。

 

この方が叩くと、どことなくアートブレイキー系。

グルーヴ感が日本人っぽくありません(笑)

4人めは、本日の主催、阪井さん。

フュージョン系のライブでお世話になっております。

 

ややアップテンポ、キレのいいファンクでキメてきました♪


5人めは、独特のタイム感とフレーズでいんたーぷれい8でもおなじみ、市原さん。

 

イントロ、BeatlesのCome Togetherから始めて、一発ウケを取った後、ハネ系ファンクでキメてきました♪

6人め、オオトリは、渡米する前、カルテットでご一緒してた岸さん。

 

Tony Williams大好きな彼、イントロ「Sister Cheryl 」ので始めたのですが、これが、サポートメンバー誰も知らず。スイマセン。。。

 

当然ながら、最後は爆裂ドラムソロで締めてくれました!


サックス、ピアノ、ベースの3人にとっては、何がくるかわからないドキドキなんですが。

 

ドラマーによると、前の人の演奏を聞いて、ネタがカブらないようにリズムとか構成を考えねばならずハラハラ。

後ろになるにつれて選択肢が少なくなってきてツラくなる、とのこと。

 

なんせ、順番が生死の分け目。

 

2nd Stage

2nd Stageのドラマー出場順は、じゃんけん。

勝ったもの順に、自分の出場順を決めれるというもの。

ステージで、こんだけマジな顔して大人がじゃんけんしている姿が見れるのは、この企画だけかと。

 

勝ったもの順に、2番、3番、5番、4番と取っていきまして。

一番弱そうなちょくさんが案の定一番負けてオオトリ。

頭抱えるちょくさんの姿が、この日のわたしのヒットです。

2ndのお題はセッションの定番曲「Blue Bossa」

 

ブルーボッサって、そんなにバリエーションあるのかいな、という話なのですが、まぁ、大変でした。

 

1人め、岸さん、意外にも、緩いテンポの4beat路線できて。

2人め、市原さん、ボサでも8beatでもない、なんていうんだろうあのパターン。

静かな立ち上がりを見せたのですが。

 

3人め、岩渕さん。

にやにやしながら寄ってきて、

「とにかく速く。めっちゃ速く」

Bpm300はゆうに越すテンポでサックス、ピアノ、ベースは半泣き。

体力を大きく奪われたこの後、事件はおきました。

 

4人め、福盛さん。

「とにかく遅く。とにかく遅く」

Bpm30くらいちゃうかというテンポで、芸術的なディレイを効かせたスティックさばきで叩き始めまして。

速くやった後に、極端に遅くなると、テーマの「チャーーーチャララッツチャー」の初めの付点4分音符がどの長さなのかわからなくなりました。

わからない中でも、とにかく吹き始めて。

 

Cm-Fmまで吹いたつもりだが、尺があっているのか自信がない。

ベースも明らか見失ってて、ラインがはっきりしない。

 

迷子。

 

そんな中、耳を澄ますと、ピアノがドラムにかっちり合わせてきれいにアルペジオを弾いている。

おぉ、ピアノのは話を理解しているのね!

 

ピアノのアルペジオがDm7(♭5)にかわったら、追っかけて次のフレーズを吹くことにして、待つ。

 

待つ。

 

変わらない。

 

その時、わたしは悟りました。

 

「今のコードと次のコードで共通でいける音選んで、涼しい顔してアルペジオ弾きながら待っているだけや。

こいつもわかってない!!!」

 

The End。

 

 

諦めて自由に吹きました。

苦しかったぜ。。。

 

そんな事件の後の5人め、東野さん。

Blues Marchのイントロを叩きだす。

 

それ聴いたらBlues Marchのテーマしか出てこないし、どうやってBlue Bossaのテーマはめるのよ。

 

ラストのちょくさんが、普通のラテンで、もう、「安堵」の一言。

 

 

大勢のお客さんにお越しいただき、特に、多くのドラマーさんにお越しいただき。

大好評の企画でした。

 

が。

 

またやりたいかと言うと、、、。

 

当分けっこうです(笑)