Hank MobleyとLee Morganの演奏しかどうしても馴染めないRecado Bossa。
ときどき、レッスンで、これやりたいと言われます。
セッションでもまあまあの頻度でやる気もする。
山口百恵の「いい日旅立ち」の元となった曲です(嘘)。
ポルトガル語題「Recado」、ブラジルのジャルマ・フェヘイラ(Djalma Ferreira)が1959年に作曲したボサノヴァの曲だそうな。
英語題は「Recado Bossa Nova」または「The Gift」なんですが、これをわたしはずっと、Recardo Bossa Novaという風に誤ってスペルを覚えてたんですが、今日、原因が判明。
The Handbook of Jazz Standards、通称青本の譜面のスペルが間違っているんですね。
ちなみに、作曲者名のスペルも間違ってるっぽいです。
インターネットがない時代は、真偽の調べようもなかったんですが、今となってわかる事実。
それはそうと、この曲。
Hank Mobley版は、Gmキーなんですが、テイクによってキーはマチマチです。
Manhattan Jazz Quintetは、おんなじGmキー。
でも、Zoot SimsはB♭mキー。
歌ものでは、Eydie Gormeという人のが有名らしいのですが、これはCmキー。
Roy Eldridgeというトランぺッターの方のテイクはDmキーです。
最近みんなが持っているJazz Standard Bible、通称黒本、はDmキーになってます。
Real BookもDmキー。
それでやるのが一般的なんでしょうか?
でも、自分がやるなら、イメージのHank Mobley版でやりたい。
キーGmで、ブレイクもいれて、ドラムのフィルインとかも欲しい。
というわけで、いつかのために譜面をつくっておきました。
最後の和音は、♭9thというよりは、add ♭2みたいな感じで、ぐちゃっとぶちあたっているように聴こえます。